没後10年 國府理 自動車塔の追憶
2024年4月26日(金)ー5月12日(日)
金土日 11:00~18:00 オープン
4/29(月・祝)はオープン、月~木は前日までに予約
TEL; 090-7384-8169 email; info@operation-table.com
会場:Operation Table
805-0027 北九州市八幡東区東鉄町8-18
https://www.operation-table.com/
企画協力;國府愛、藤田千彩

2014年4月国際芸術センター青森での個展「相対温室」が始まって間もなく、國府は作品点検中、不慮の事故で早逝した。遺作のひとつであるENDLESS RAIN"は、「降る雨は地面にしみ込み蒸発してやがてまた雨になって降る」と生前X(旧ツイッター)でこの作品について本人が呟いたように、自然の循環を示唆するタイトルである。だが一作品のタイトルにとどまらず、ここにはこれまでの國府の全作品に通じるコンセプトが込められていた。KOKUFUMOBILと名付けられ新たな機能を加えられた独特な乗物や、パラボラアンテナと土や植物を組合わせたシリーズなど、代表的な作品群は、すべて人間と自然の共生と未来への存続を目指すものだった。2008年「街じゅうアートin北九州」で発表された「自動車塔」では、未完成の車の原型を2体向き合って並び立たせた。自動車さえも人間の生命誕生の細胞分裂に擬えたのだ。この展覧会では、「自動車塔」の関連資料ほか、國府家からお借りした貴重なドローイング8点を展示、國府の空想から創り出された未知の世界の秘密を探りたい。
図版キャプション:(上段左から)「リバーウォーク北九州 ホールに展示された「自動車塔」を眺める國府」/
「自動車塔」ドローイング 2008/
「tower_of_automobiles」
(下段左から)
「自動車塔マケット 2013 」「北九州市制 50 周年記念事業 北九州をめぐるアート展 vol.5」出品(北九州市立美術館蔵)/
「自動車塔」設営@リバーウォーク北九州 2008
関連イベント
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第38回QMACセミナーのお知らせ
工藤健志「田川市美術館長就任記念トーク」
日時:2024年5月11日(土)14:00~
場所:Operation Table
805-0027 北九州市八幡東区東鉄町8-18
https://www.operation-table.com
tel;090-7384-8169 email; info@operation-table.com
参加料:1,000円(ドリンク+α あり)
工藤氏は1967年福岡県生まれ。大阪教育大学美術教育学専攻造形芸術学専修修了。93年から98年まで田川市美術館学芸員として勤務した。その後、98年から24年まで青森県立美術館で勤務し、同館美術企画課長を務めた。これまで「立石大河亞」(1994年)「山本作兵衛展」(1996年)「ロボットと美術」(2010年)「美少女の美術史」(2014年)「富野由悠季の世界」(2020年)「大・タイガー立石展」(2021年)などを手がけている。
[ウェブ版美術手帖より https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/28729]